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白内障手術:同じ日に両眼を同時に手術できますか?

日本眼科学会認定

眼科専門医 加藤光男

 

白内障は、眼の中の水晶体が濁り、視力低下やかすみ、見えにくさがあらわれる病気です。加齢が一番の原因で、症状が進行すると、手術をするのが一般的です。手術は、濁った水晶体(レンズ)を、人工の水晶体に差し替えるというもので、見え方のバランスを考慮し、片眼のみの手術か、両眼の手術かを選択します。今回は、手術の進め方についてお話をしていきましょう!

 

「両眼手術」と聞いたとき、どのように思われますか?「片眼ずつ日にちを分けて手術するのかな?」「両眼同時かな?でも同日に手術したら目が開けられなくなるのでは?」など疑問がわきますね。

少し前までは、片眼を手術してから日にちを空けてもう片眼を手術する流れが当たり前に行われてきました。しかし、両眼の手術が終わるまで、術前術後の眼の自己管理もきちんと続けなければならないことや、両眼の手術を終えるまで見え方に左右差があることがあります。その一方、片眼ずつ見え方や術後経過を確認しながら進められるという安心感もあります。

 

最近では、両眼の手術を1日で行うことも増えてきています。手術自体が1日で完了しますので、時間がなかなか取れない方、術前術後の管理をなるべくわかりやすくしたい方に選ばれています。「両眼の手術をしたら、両眼の眼帯で目が見えなくなるのでは!?」と思われる方も多いのですが、片眼は透明の眼帯で保護しますので、目が見えなくなることもありません。ご安心を!

 

片眼ずつでも両眼同時でも手術の流れやリスクは変わりません。以前は切開する幅も大きかったためそれなりに慎重なリスク管理も必要でしたが、術式や術前・術後管理のレベルも日々進歩しています。当院でも、現在まで安全に手術・管理が行われているため両眼手術もしており、全体の半数近くの方は両眼手術を選択されます。とはいえ術前、術後は、注意事項をしっかり守り、決められた目薬を忘れずに!

どちらの方法が自分に合っているのかを、医師・スタッフと一緒に選びましょう。

 

当院では10年前から1日で両眼同時白内障手術を行なっています。現在では半数の方が両眼同日手術を選ばれます。

 

1日で両眼同時白内障手術のまとめ

両眼同時白内障手術のメリット

■翌日から両目で見ることができます。

・早く仕事や日常生活に戻れる。

・片眼ずつの場合は、他眼の手術が終るまで、左右の見え方のバランスが悪い。

トレスが1回で済む。(当日は大変ですが頑張りましょう)。

■手術後の洗顔や洗髪ができない期間を短くできる(2回でなく1回で済む)。

■1日で両目の手術が終わるため通院回数が減る。

■その結果、医療費が安くなる。

 

両眼同日白内障手術のデメリット

■手術当日はボヤっとしか見えませんが時間とともに徐々に見やすくなります。

■手術後の度数ずれの可能性がある。

・片目ずつの白内障手術では、片目の手術後狙い通りになっているかを確認し、反対の目の手術の参考にすることができますが、同時にしてしまうと修正ができない。

 

両眼同時白内障手術が適している方

■眼内レンズの度数を決める検査で信頼性の高いデータが得られる方。

・角膜に不正乱視など術前の目のデータが不安定な方は片目ずつ行うことをお勧めします。

■手術後屈折誤差が発生する可能性があります。必要時に眼鏡をかけることに抵抗のない方。

■手術当日と翌日の通院と家に帰ってからの付添いをお願いできる方。