目のちしき箱

ひらばリンク(eyeのプチ診療室)

色覚検査について

 さて、今回のテーマは「色覚検査について」です。
 眼科の検査の中でも、色覚検査についてはあまり馴染みがないかもしれません。色覚検査は、学校の検診や社会人の健康診断では必須の項目ではないため、過去に一度も受けたことが無いという方も多い検査です。希望者のみが受けられるというような対応を行っているところもあります。
 色覚異常は生まれつきの遺伝子の異常で、先天性の疾患です。日常生活ではほとんど支障がないと言われてはいますが、程度によっては「お肉の焼き加減がわからない」ということもあります。
 また、就職時に色覚検査を取り入れている運輸関係や医療系のお仕事があり、そこで初めて異常に気がついたという人もいます。先述の通りよくある眼科検診では項目にないため、何かのタイミングで人から指摘され気がつくことがほとんどです。残念ながら、現代の医療では色覚異常を治療する方法は見つかっていません。しかし、異常が見つかってもトレーニングで色の区別が付けられるようにもなります。もし、将来のために検査しておきたい、学校では受けたくない・・・などありましたら、個別にご相談も承っています。
 検査は、検査表を読んでもらうだけの簡単なもので、数字が読める年齢になればどなたでも受けられます。ひらばり眼科では、予約していただければ短時間で検査が可能ですので、お気軽にご相談くださいね。

花粉症がある人の初期療法ってなに!?

 今回は、花粉症対策として“初期療法”についてご紹介します。
 “初期療法”についてご存知の方はどれほどいらっしゃるでしょうか。読んでそのまま、『花粉が飛び始める約2週間前、または少しでも症状が現れた初期に抗アレルギー薬の点眼を開始する治療』のことです。
 「眼がかゆくてたまらない!」と薬局に駆け込んで目薬を買った、毎年花粉がピークの頃に眼科を受診する…なんて方も多いはず。その点、初期療法を取り入れると、症状の出る時期を遅らせたり、飛散ピーク時の辛さを軽くできたりすることが期待できます。毎年花粉症で悩んでいる方は、すぐにでも対策を始めるのがおすすめです!
 受診後は医師の指示にしたがって、点眼を続けていきましょう。症状が軽くても、安定した効果を得るために、シーズンが終わるまで点眼を続けることが大切です。「もう症状が軽いから大丈夫!」と勝手に目薬をやめてしまうと、症状が再発してしまうことも。ぜひ初期療法をとり入れてみませんか?

 

結膜炎のページ

緑内障とのつきあいかた

 今回は、「緑内障」についてのお話です。
 「白内障」と同様、耳にすることが多いこの病気。徐々に視野が欠けていく進行性の病気で、“失明”のイメージを思い浮かべてしまう方も多いかと思います。事実、日本の失明原因第一位とされていますが、早期から正しく病気とつきあえば、決して失明に至る病気ではありません。
 まず緑内障治療の最大の目的は、ずばり「進行を抑制すること」に尽きます。視野が欠ける原因は、眼の奥の視神経が何らかの理由で障害されてしまうことですが、残念ながら一度障害された視神経は元に戻りません。よって、緑内障は完治する病気ではなく、「これ以上の進行をくい止めること=現状維持」が治療となります。継続的な検査と治療なくしては、緑内障の治療を進めることはできません。
 治療は基本、目薬を使用します。眼圧は下がっているか、視野は維持できているかなどを総合的に判断し、目薬を処方していきます。目薬の中には、人によって副作用がでるものもあり、たくさん使えばよいというものでもありません。また緑内障の目薬は他の目薬より高価なため、長く治療を継続するコストについても考えていく必要があります。
 昔は、視野の異常が出てから緑内障と判断されていましたが、今ではOCTなどの検査機器が発達し、治療のタイミングもより正確に判断ができるようになりました。継続的に検査を受けることで、進行を抑えることにも繋がります。
 たとえ、「いつもと変わらないと言われた」「薬が処方されなかった」といって定期検査を自己判断でやめてしまうことは絶対にNGです!繰り返しになりますが、現状維持が緑内障治療の目指しているところです。いつもと変わらない、目薬も増やさなくていい、ということは“「治療」は順調なんだ!”と考え、根気よく治療に取り組んで頂きたいと思います。
 不安なこともあるかと思いますが、スタッフ一同しっかりとサポートしていきますので、安心してくださいね!

ご存知ですか??目薬あれこれ話

 みなさん、正しく目薬を使えていますか?市販のものも含め、目薬は身近なお薬の一つかと思いますが、この機会にQ&A形式で正しい目薬の使い方をおさらいしてみましょう!

 Q.目薬が、目から溢れてしまいます。ちゃんと入っていないのかな?
 A.溢れてしまうのは、目薬を受け止める目の容量がいっぱいになっただけ。目の構造が、1滴でも溢れるようになっており、1滴でも十分です。

 Q.眼科で処方された目薬が複数あるのですが。
 A.一つ目の目薬がしっかりと染みこんでから、次のものを使いましょう。染みこむまでの目安は5分くらいです。順番はどのようでも基本は大丈夫ですが、中には順番を守らないと効果が無いものもありますので、忘れないように眼科で確認しましょう。

 Q.目薬を差した後、目をパチパチしてもよいのでしょうか。
 A.目をパチパチするのはNGです。せっかく点眼した液の効果がパチパチして出てきた涙で薄まってしまいます。2分程度目を閉じておくのが良いです。

 Q.充血用の目薬を充血している部分にうまく落とせません。
 A.点眼薬は目の全体に行きわたるので大丈夫です。ものもらいの場合も、気にせず点眼して下さい。

 Q.寝る前の点眼はOKですか?
 A.昔は、収れん剤と言って血管を縮める作用のある物質が入っていたため使用を控えるように言われていたこともありますが、今の目薬にはそういう物質は入っていないので、気にしなくてもOKです。

 よくある質問をまとめてみました!いかがでしょうか。わからないことや気になることがあったら、お気軽にスタッフまでおたずねくださいね。

角膜内皮細胞について

 今回は、特にコンタクトレンズを使用している方に知ってもらいたいお話。「角膜内皮細胞」についてです。
今では、多くの方がコンタクトを装用しています。レンズのタイプもどんどん新しいものが登場して、患者さんのニーズに応えやすくなってきたと感じます。その中で、レンズを長時間装用している方も増えてきています。毎日朝起きてから夜眠るまでずっと着けている方は珍しくなく、1日タイプを一週間以上も装用する、眼科の処方箋なく粗悪なカラーコンタクトレンズを購入する…など、乱暴な使用も目立ってきています。
 長時間の使用や誤ったレンズの装用は、眼の乾き、角膜の傷、結膜炎など様々なトラブルに繋がります。これらのトラブルは痛みや違和感などの自覚症状があるため気がつきやすいのですが、ここでもう一つ、「角膜内皮細胞」の減少についてもお話しておかなくてはなりません。
 角膜内皮細胞とは、5つの層からできている角膜の一番内側にある細胞です。呼吸や代謝の役割をしていて、角膜の透明性を保つ働きをしています。角膜の透明性が失われると、眼の奥に光が届きにくくなり、見えにくさや視力の低下をまねきます。角膜は、血管が無い代わりに、角膜内側にある“房水”や涙などから栄養分を取り入れています。角膜内皮細胞は房水の栄養分を角膜に行き渡らせる大切な役目も果たしています。
 この角膜内皮細胞が、レンズの長時間使用や誤った装用方法によって酸素不足に陥り大きなダメージを受けます。そして、この細胞は一度死んでしまうと再生できない特別な細胞です。通常、角膜1ミリ平方あたり2500個以上あることが望ましいのですが、2000個を下回っている方もいらっしゃいます。1000個を切ってしまうと、いよいよ透明性を保てず、白く濁ってきてしまいます。治療は、角膜移植しかありません。他にも、角膜内皮細胞は手術による侵襲(ダメージ)でさらに減少するため、細胞の数が少ないと、将来、白内障手術など必要な手術が受けられないこともあります。
 コンタクトとの付き合い方をこの機会にぜひ見直してみてください! 週に何回かメガネの日を作る、帰宅したらすぐ外す…など小さな見直しが目の健康を守ります。不安なことはお気軽にご相談くださいね!