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ひらばリンク(eyeのプチ診療室)

緑内障の視野検査

みなさんこんにちは。
季節もだいぶ秋めいてきました。秋の行事も楽しんでいますか?

さて、今回は「緑内障の視野検査」についてのお話です。

はじめに、みなさんは緑内障がどんな病気かご存知ですか?

簡単にいうと、”視野が欠けていく病気”で、日本人の失明原因1位とされています。緑内障の大半は、進行が非常に遅いため、初期の段階では気がつきにくく、末期になってようやく自覚症状があらわれるという怖い病気です。

そのため、特に中高齢の方は日ごろの定期検診がとても大切です。企業検診や人間ドックなどでは眼底検査や眼圧検査で異常が見つかった場合に緑内障が疑われます。眼科ではこれらの検査と併せて、視野検査やOCT(光干渉断層計)検査も行い、診断します。

視力検査は、網膜の中心の機能を測るものです。一方、一般的な視野検査は網膜中心から30度の範囲の感度を測るものです。

緑内障は主に中心から10〜15度にある「ブエルム領域」というところから障害されていくと言われています。そこで、30度の範囲の中で、大小・明暗さまざまな種類の光に対する反応を調べることで、感度低下の有無を検査します。

最近の学会で、「正常眼圧緑内障(※)の方は、中心から見えにくくなることがある」と発表がありました。中心から見えにくくなるということは、QOV(クオリティ・オブ・ビジョン)の低下に関わることで、生活の質の低下にもつながります。もちろん、当院では中心から10度の範囲をくわしく調べる視野検査もしています。

医師・スタッフともに、今後も引き続き積極的に学会等へ出席し、新しい情報や技術を取り入れながら皆さまの目の健康を守っていきたいと考えています。安心しておまかせくださいね。

※正常眼圧緑内障・・・眼圧が正常範囲内でも、緑内障の症状が起こる病気で、日本人に多くみられる。