目のちしき箱目のちしき箱

ひらばリンク(eyeのプチ診療室)

ブドウ膜炎

早速ですが、「ブドウ膜炎」という病気を聞いたことはありますか?ブドウ膜、って不思議な名前ですよね。
ブドウ膜とは、眼の内側にある虹彩(こうさい)、毛様体(もうようたい)、脈絡膜(みゃくらくまく)をまとめた総称です。眼球全体をおおっているため形は球形で、血管や紫外線を防ぐメラニン色素を作るメラノサイトが豊富で色がブドウに似ていることからブドウ膜と呼ばれています。
ブドウ膜炎は、その名の通りブドウ膜に炎症がおこることで、結膜炎と間違えやすい病気です。強い充血があり、痛みや視力の低下を起こすこともあります。とくに結膜炎が増えるこの季節には慎重に判断する必要があります。
ブドウ膜炎の原因はさまざまです。炎症の原因が血液疾患なのか、ウイルスによるものなのか、身体の他の部位に起こってる病気のせいなのか、とても難しい診断となります。原因がわからないこともまれではありません。患者さんの些細な情報がヒントになることもあるので、どんなことでもお聞かせ下さい。
簡単ではない病気のため、治療には時間がかかります。炎症を完全に落ち着かせるためにはステロイドの使用が必要なため、こまめな通院とお薬の管理が必要にもなります。症状が落ち着くと、ついつい薬の服用がいい加減になったり通院を先送りにしてしまいがち。しかし原因が様々なゆえに、症状は軽くなっているように見えても、眼の奥ではまだ炎症の原因が残っていたりすることもあります。再発や合併症の可能性もある複雑な病気なので、とにかく自己判断は禁物です。医師・スタッフと一緒に根気よく取り組みましょう!