目のちしき箱目のちしき箱

ひらばリンク(eyeのプチ診療室)

近視をすすめない ために

 まず近視とは、多くの方がご存知の通り、近くは見えるが遠くがぼやける、といった症状のことです。
 目の筋肉が緊張する(光を強く屈折させる)ことや、眼球が伸びてしまうことで、ピントを合わせる網膜(フィルム)に焦点が合っていない状態です。
 現時点ではまだ、伸びてしまった眼球(眼軸)を元に戻す方法や手術はなく、近視の根本的な治療はありません(レーシックなどの近視矯正手術は、近視の原因そのものを治すものではありません)。寝る前の目薬や目を休めることで、目の緊張を和らげ、近視の進行を少しでも抑制させることを勧めているのが現状です。
 そのような中、スマートフォンや携帯ゲーム機の普及もあり、近視の患者さんは確実に増えてきています。眼球が伸びることで、近視がゆくゆく治療困難な大きな病気にもつながることもわかってきました。
 眼科医が集まる各学会でもこのことはよくとりあげられており、近視の治療に関して研究・調査を進めています。現在までに発表されているトピックスの中でも注目されているのは、睡眠中に装着し、角膜のカーブを矯正するコンタクトレンズタイプの矯正器具“「オルソケラトロジー」による近視進行の抑制”です。オルソケラトロジーが、眼軸が伸びるのを抑える効果があることがわかりました。他にも、実用化はもう少し先ですが、近視抑制に直接結びつく点眼薬の研究・開発が活発に進められていることも発表されています。
 当院では、このような新しい情報を積極的に取り入れ、効能や安全性をしっかり確認した上で、診療に役立ててゆきたいと考えています。また気になるニュースがあれば、こちらでも紹介していきます!