早めの治療が大切 弱視・斜視 症状と治療

ただ今、お子様の検査のお問い合わせが大変多く、検査内容※によってはご予約が1〜2ヶ月先になる場合がございます。また、主任視能訓練士が8月〜11月頃まで産休を頂きます。大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解下さいますようお願い致します。
※弱視の検査につきましては、緊急を要する場合もあるため優先的にご予約をお取りします。

お子さまの年齢や性格なども考慮して、ときには時間をかけてコミュニケーションを図りながら、ゆっくりと検査を進めることがあります。待ち時間を少なくするためにも、検査は電話での予約をお願いします。

弱視とは?

弱視とは、視力の発達が抑えられ、止まってしまった状態のことです。
生後間もない赤ちゃんは、明るいか暗いかぐらいしか分かりません。1ヵ月で物のかたち、2ヵ月で色、4ヵ月頃になると動くものを目で追いかけるようになります。それは目から受けた刺激を脳が正しく理解できるようになっていくプロセスでもあります。5〜6歳になると、大人とほぼ同じ視力へと成長します。このように視力が発達する期間を「感受性期間」といいます。骨や筋肉などと違い、視力の成長期間はとても短く、8歳頃に成長は終了します。この間、何らかの理由で成長が妨げられると、未発達の状態である「弱視」となります。原因はさまざまで、強い遠視・近視・乱視、左右の屈折の違いなどが挙げられます。
治療が行えるのは、視力が発達する感受性期間に限られるため、対象年齢は8歳頃までです。治療を開始する時期が早いほど、視力の成長だけでなく、その他のスキルを伸ばす効果も高いので、気になる方は少しでも早めの検査をお勧めします。検査は、3歳未満でも可能です。お子さまと楽しくコミュニケーションを図りながら検査を行いますので、お気軽にご相談ください。

弱視の検査と治療の流れ

検査

視機能の検査

視力、眼位、立体視など、お子さまの年齢や状態に合わせて検査を行ないます。

正確な度数(屈折)の検査
※初診時に行う場合もありますが、日を改めさせていただくこともあります

弱視の原因は何かを調べるには、視力や視機能について詳しい検査をする必要があります。この際、特別な点眼薬を用います。
子どもの目は調節力(目のピントを合わせる力)が強いため、正確な度数(屈折)を測るには、調節麻痺の点眼薬が必要です。この点眼薬には、主に調節麻痺の効果がとても強く、その持続時間も長い「アトロピン」と、効果は強いものの持続時間は短い「サイプレジン」の2種類があります。

POINT
ひらばり眼科では、調節性内斜視を疑うケースを除き、基本的には、お子さまの生活への負担を軽減するため、まずは麻痺する期間が1〜2日と持続性の短い「サイプレジン」を使用し、十分かつ良好な検査結果を得ています。

<調節麻痺の点眼薬の比較>

  点眼回数 調節麻痺
の効果
効果の
持続時間
散瞳
効果
アトロピン 1日2回程度、
5〜7日間
とても
強い
点眼中止後
3週間以上
遅い
サイプレジン 眼科で5分
おきに3回、
1時間後に
効果が現れる
強い 1〜2日 遅い
ミドリンP 1〜2回 弱い 5時間程度 早くて
強い
  • ※調節麻痺の効果が持続している間は、見づらさやまぶしさを感じます。
  • ※ミドリンPは、主に大人の眼底検査などで使われる点眼薬で、子どもの屈折検査としては使われません。

治療

メガネトレーニングの開始(点眼薬によって求めた正確な度数のメガネを処方)

治療の第一歩は、きちんと度の合ったメガネをかけ続けることです。治療用メガネを処方するため、装用感重視というわけにはいきませんが、お子さまは順応性が高く、ほとんど場合は1週間ほどでメガネに慣れることができます。

POINT
子どもたちにとってメガネはわずらわしいもの。そのためトレーニング中も、ついはずしたりしがちです。ひらばり眼科では、メガネをかける大切さをお子さまに分かりやすく説明し、本人が「やる気」になってメガネ生活を楽しめるよう、さまざまな声掛け・アドバイスをし、一緒になってトレーニングを進めていきます。
また、豊富な種類とかけ心地にこだわった、こどものメガネ専門店とも連携を取っていますので、ご希望の方にはご紹介します。

医療費控除が受けられます

治療用のメガネは医療費控除の対象となる場合があります。対象者の方には、作成指示書をご用意します。

定期検査

視力が順調に成長しているか、1ヵ月ごとに検査を行い、治療効果を確認します。効果が出れば検査の間隔を伸ばしていきます。定期的な来院は大変かと思いますが、多くのお子さまは半年ほどで効果が出ますので、まずは半年を目指して頑張りましょう。もし効果があまり出なければ、メガネトレーニングに加えてアイパッチを開始します。
なお、トレーニングを開始して2〜3ヵ月内には、メガネトレーニングだけで治療が可能かどうかの判断をします。

メガネトレーニングだけでは十分な効果が出ない場合

アイパッチの開始

メガネトレーニングに加え、アイパッチ(目にはる絆創膏のようなシール)をスタートさせます。視力が良いほうの目にアイパッチをはり、治療中の目(弱視眼)を強制的に使うことで、視力の発達を促します。多くの場合、3〜4ヵ月で効果が表れます。

POINT少ない時間で集中トレーニング
一日中アイパッチを装着することは、お子さまにとって大きなストレスに。ひらばり眼科では、本人のライフスタイルに合わせた治療プログラムを立て、少ない時間でも集中してトレーニングすることで十分な治療結果を得ています。

視力が出た後

視力が出たからといって、すぐに治療が終了するわけではありません。まだ不安定な状態のため、視力を確実なものにするためにフォローアップしていきながら、検査の間隔を伸ばしていきます。

Q. 治療をすれば、メガネなしでも見えるようになりますか?

弱視の治療とは、メガネをかけて見えるようにすることです。弱視の要因となっている、もともとの強い遠視、近視、乱視、左右の屈折の違いなどによって、治療の内容も変わってきますので、詳しくは検査のときにご説明します。

ひらばり眼科の強み視能訓練士が「子どものやる気」を引き出します

視能訓練士は、検査データだけでは分からないお子さまの状態にも目を向けています。お子さまは性格もライフスタイルも1人1人違います。その違いを読み取り、尊重した上で治療プランを立てることによって、1人1人に最適な検査・治療を行っています。
また、お子さま自身が「治したい!」という意識を持つように、気持ちに寄り添いながらサポートしています。

視能訓練士(ORT)について詳しくはこちら

斜視とは?

物を見るときは、右目も左目も、見ようとする物の方向に向いています。ところが、片方の目が違う方向を向くケースがあります。つまり、右目と左目で目線がかみ合っていない状態です。これを「斜視」といい、子どもの約2%に見られます。斜視になると、位置がずれているほうの目を使わなくなってしまうので、弱視になってしまうケースも少なくありません。
斜視の原因の多くは、目にある6つの筋肉のバランスの乱れです。今以上にバランスが崩れたり、弱視を引き起こしたりしないよう、早期治療がとても大切です。気になる方は早めの受診をお勧めします。

正位、斜視、偽斜視の違い

内側の白目が皮膚で隠れていると、目の向きが同じでも、斜視のように見える場合があります。これは「偽斜視」と呼ばれるもので、問題はありません。左右の目が違った方向(左右、上下)を向いている状態が斜視です。

斜視の治療

遠視や近視、乱視があれば特殊なプリズムメガネをはめて、視力向上訓練や視能訓練を行います。斜視の治療でも、弱視と同様、お子さまと視能訓練士のコミュニケーションがとても重要です。ひらばり眼科では、お子さまの気持ちを汲み取りながら、治療を行っています。
訓練をした上で、手術をすることもあります。この場合、当院が責任を持って、信頼できる医療機関をご紹介します。

視能訓練士(ORT)とは?

視能訓練士(ORT)

大学4年間や専門学校で目に関して勉強し、斜視・弱視、その他の眼科検査のエキスパートとして国家資格を持つ専門技術者です。一般的には、クリニックに1人いるかいないかといわれている視能訓練士ですが、ひらばり眼科では4名による充実した体制を整え、なかには10年以上勤務している視能訓練士もいます。白内障・緑内障など目の病気はもちろん、こどもの目や視力のこと、メガネのことなど、親身になって患者さんやご家族のご相談に応じています。また、学会などにも積極的に参加し、日々勉強をしています。

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