目のちしき箱

院長ブログ

秋の花粉症・アレルギー性結膜炎

秋にもある花粉症・アレルギー性結膜炎

 花粉症・アレルギー性結膜炎といえば、冬から春のスギ花粉症、ヒノキ花粉症を連想しますが、秋に症状が出る人や、一年中症状が出る人も少なくありません。

秋にも全体の15%の人が症状を訴えていることが分かりました。

 

原因はおもにキク科植物

夏・秋に飛散する花粉として、イネ科植物、キク科のブタクサ、ヨモギ、またクワ科のカナムグラがあげられています。とくにキク科の花粉が、秋の花粉症の原因となることがしられています。

こんな雑草に注意しましょう!

ヨモギ: 平地から高い山まで広く全国に分布しています。ブタクサとならび、秋の花粉症の代表的な雑草です。

秋の花粉症、アレルギー性結膜炎

 

 

 

 

 

 

ブタクサ: 道端、空き地、河川敷などに生え、広く全国に分布しています。秋の花粉症の代表的な雑草です。

DCF 1.0

 

 

 

 

 

 

そのほか9月~10月の秋期に増加するカビ類

家の内外には多種類のカビが存在し、様々なアレルギー性の病気を引き起こしています。カビは4月から11月に発生し、特に5から7月の梅雨時と9から10月の秋がピークとなります。

 

秋の花粉症・アレルギー性結膜炎の診断

涙で花粉症を判定するアレルギー性結膜炎

 迅速診断検査キット「アレルウォッチ 涙液IgE」

10分間で涙液中のヒト総IgE抗体を定性分析

この検査は下まぶたに細い試験紙をはさみ、涙を採取する。試験紙が涙でぬれたら、この試験紙を展開液に浸して10分待ちます。

 

 アレルウォッチ

 

 

 

 

陽性: 今起こっている結膜炎は、アレルギーが原因と判断されます。

陰性: アレルギーでないか、アレルギー反応が弱い場合陰性になることがあります。

(日本眼科アレルギー研究会の調査では、本検査法の陽性率は72.2%であったと報告されています。)

 

20分でわかるアレルギー検査「 ImmunoCAP Rapid」

ImmunoCAPRapid

     □ この検査に適している方は?

     □ 今日結果を知りたい方

     □ 忙しくて再来院が難しい方

       □ 注射が苦手な方

       □ 就学前のお子様

                                          □ 今まで一度もアレルギー検査を受けたことのない方

                                          □ 自分が何のアレルギーであるか知りたい方

 

指先からの数滴の血液で検査するため、小さなお子様からお年寄りまで実施可能です。

測定項目は、ヤケヒョウヒダニ、ゴキブリ、ネコ皮屑、イヌ皮屑、スギ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギの8項目です。

プリント

 

 

 

 

 

 

さらに採血による方法では、もっと多種類のアレルギーの原因を調べることができます。

 

秋の花粉症・アレルギー性結膜炎の治療

 点眼薬

   抗アレルギー点眼薬

    パタノール点眼液

                アレジオン点眼液がよく効きます。

                       コンタクトを使用していても点眼可能です。

   低濃度ステロイド点眼薬

                 症状が強い時、早く効果を出したい時に 併用

   内服

    抗アレルギー剤

             アレロック

                  少し効果弱いが眠気のでにくい内服薬を

                       用意します。

   漢方薬 小青竜湯を処方します。

  点鼻薬 ご希望があれば点鼻薬の処方も可能です。

 

 

 

 

ブルーライトと健康

ブルーライトと健康の関係(その一)

こんにちは。
みなさんはブルーライトという言葉を聞いたことがありますか?
最近ではブルーライトカット眼鏡という商品もありますよね。
わざわざカットしなければいけないということはブルーライトって悪者なのでしょうか??
うーむ、気になりますね!
そもそもブルーライトとは何なのでしょうか。

 

ブルーライトって何者?

ブルーライトというと、パソコンやスマートフォンから発生しているイメージがありますね。
でも、実はブルーライトはパソコンやスマホなどの液晶画面だけから出ているのではありません!
わたしたちのまわりに常に存在しているのです。
たとえば青い空。その青い光がブルーライトの光なのです。
ブルーライトとは波長の短い光でエネルギーの強い光のことなのです。
ちなみにブルーライトは目のフィルターやレンズに吸収されずにストレートに網膜まで到達してしまいます。
だから太陽は直接見てはいけないんですね。
もちろんLED液晶ディスプレイから発せられるブルーライトは太陽から発せられるものより微弱です。
しかし長時間凝視し続けると目にダメージが与えられることになるので注意が必要なのです。

ブルーライトの光は散乱しやすいため、ピントを合わせようとして目の筋肉(毛様体筋)を酷使してしまいやすいのです。
毎日長時間パソコン作業をする人は実用視力が低下したり、ドライアイになったり、長い年月をかけて網膜がダメージを受けてしまう可能性もあります。
目の休養をとるのはもちろんブルーライトカット眼鏡なども使用すると良いかもしれませんね。
目の水晶体は若い時ほどブルーライトを透過しやすく、その影響受けやすいです。
目から近い距離でスマホやパソコンの画面を見続けると影響もさらに大きくなると考えられますので
スマホとの付き合い方も見直してみるのもいいかもしれませんね。

しかしながら、ブルーライトの影響はそれだけではないのです…!
気になる続きはまた次回に!

ものもらい:まぶたが赤く腫れて痛い「麦粒腫」

子どもさんのまぶたが赤く、腫れて、涙が多くなり、痛みを訴えたら麦粒腫を疑います。

麦粒腫はまぶたの細菌感染で起こる病気です。まつげの皮脂腺(Zeis腺)や汗腺(Moll腺)に起こる外麦粒腫とまぶたのマイボーム腺に起こる内麦粒腫に区分されます。

 特に子どもは病変がまぶただけでなく、目の表面の結膜に結膜炎をおこしたり、角膜にも波及してることもあります。細隙灯顕微鏡を使いしっかり診断することがとても大事です。

 麦粒腫

麦粒腫にかかるとまぶたが赤く腫れて痛みが出てきます、徐々に症状が強くなり膿(膿点)が溜まってきます。そして1週間くらいすると、自然に破れて膿が出て治癒に向かいます。感染が強いと長期にわたり跡が残ることもあります。

 

膿が溜まっていない初期の段階では抗菌剤の点眼薬、軟膏、内服を使って治療します。膿が溜まってきたら切開し積極的に排膿します。

 

ただ最近では耐性菌(抗菌剤に強い細菌)が増えてきたため、ものもらい(麦粒腫)が治りにくくなってきました。薬を処方されたら、薬を指示通り使ってください。そして3〜4日しても治らない時は再度診察を受けてください。

 

麦粒腫は細菌の感染で起こります。子供から大人まで、体力が落ちているとかかりやすくなります。規則正しい生活、食事をとり、夜は早めに休むようにしましょう。

 

治療上の注意:

眼をさわったり、こすったりしないようにしましょう。

目薬を差すときは手をきれいに洗いましょう。点眼瓶の先がまつ毛に触れないように。

眼を拭くときはティッシュペーパーなど清潔で使い捨てのものを使いましょう。

 

αーオルソK 3年間の使用成績調査

2009年4月「角膜矯正用コンタクトレンズ(オルソケラトロジーレンズ)」として「αオルソーK、アルファーコーポレーション」が日本で初めて許可されました。その際、厚生労働省より3年間の使用成績調査が条件付けられました。
その結果が「日本コンタクトレンズ学会誌」(56:276-284,2014)に公表されました。

対象者:69例136眼

年齢:7〜48歳(21.3 +/- 11.6歳)
    20歳以上の成年  32例(34.0+/-7.6歳)
    20歳以下の未成年 37例(12.4+/-3.1歳)

視力の経過:裸眼視力は治療開始前の平均0.15、装用1日後から有意に変化し、約2週間後に安定した平均視力0.8が得られた。1ヶ月後には1.5に改善され、その後安定した。

不具合症例:13例18眼に見られたがいずれも治癒しオルソケラトロジーレンズ装用を再開した。
    角膜上皮ステイニング 成年4眼、未成年6眼、合計10眼
    眼球結膜充血 成年2眼
    上眼瞼結膜乳頭増殖 成年2眼
    左右入れ違い 未成年 2眼
    角膜浸潤 未成年 1眼
    麦粒腫 未成年 1眼

脱落例:10例
    定期的来院困難 成年2例、未成年1例、合計3例
    見え方に満足が得られない 成年2例、未成年1例、合計3例
    オルソケラトロジー矯正のみでは仕事に不便 成年2例
    自動車の運転に支障がある 成年1例
    患者の治療中止要望があった 成年1例
  15歳未満の25例に脱落の報告はなかった。

現在、「オルソケラトロジー ガイドライン」では20歳以上への適応が推奨されているが、約6割が未成年者への処方であった。3年間の使用成績調査結果は有効性、安全性共に良好であり、未成年者の結果は成年と遜色ないものであった。

オルソケラトロジの未成年者での安全性に関する報告がありました

ひらばり眼科ではオルソケラトロジーレンズを2001年から処方しています。この頃はまだ日本のメーカーからは製品が発売されていないため、アメリカから輸入していました。

2009年4月 日本初のオルソケラトロジーレンズ認可

株式会社アルファコーポレーションはオルソケラトロジー用レンズ「αオルソ-K」の認可を日本で初めて取得。さらにマイエメラルド、ブレスオーコレクト(ナイトレンズ)の認可が続きました。

 現在ひらばり眼科では、「αオルソ-K」、「マイエメラルド」、「ブレスオーコレクト(ナイトレンズ)」の3種類のオルソケラトロジーレンズを採用しています。

 

 

emerald

 

 

 

BOcorec

 

 

 

 

オルソケラトロジーレンズが認可され、2009年4月に日本コンタクトレンズ学会により「オルソケラトロジーガイドライン」も策定されました。

ただ、まだ小児に関する十分なデータがないため、適応年齢に関しては、「患者本人の十分な判断と同意を求めることが可能で,親権者の関与を必要としないという趣旨から20歳以上とする.」とされました。このため小児に対しては医師の裁量の元に慎重に処方されています。

オルソケラトロジーでは小児の近視進行を少なくするという点で、東アジアの各国においては成人よりも小児に対する利用が多くなっています。この点からも日本での小児のデータの収集が期待されています。

 

20014年11月、日本臨床眼科学会で「オルソケラトロジーガイドライン改定に向けた未成年者多他施設共同臨床研究中間報告」が発表されました。

以下引用

 オルソケラトロジーガイドライン改定に向けた未成年者多他施設共同臨床研究中間報告

京都府医大、慶応大学、愛媛大

『目的』オルソケラトロジーガイドライン改定にむけ近視及び近視性乱視の未成年者を対象に、角膜矯正用コンタクトレンズ「ブレスオーコレクト」を就寝時装用させ、脱後の裸眼視力を改善させる「オルソケラトロジー療法」に関する安全性及び有効性を確認する。

『対象と方法』対象は6歳から16歳、球面度数 -1.00D〜-4.00D、乱視度数の1/2以下の近視症例において、両親のいずれかがハードコンタクトレンスを管理でき、成人代諾者の文書による同意が得られる患者とした。目標登録患者数は45名90眼、各症例の治療期間は1年とし、定期的に検診を行い、細隙灯顕微鏡検査、他覚的屈折検査、自覚的屈折検査、角膜形状検査、角膜内皮細胞検査、角膜厚検査、眼圧測定、眼軸長検査などの検査を行い安全性と有効性を確認した。

『結果』我々の施設にて処方し評価中の対象患者14名28眼において、4週後の裸眼視力は装用開始前の平均値0.13から1.20へと有意に改善した。また角膜上皮ステイニングは4名にみられたが、ごく軽度で、いずれも治癒しその後装用を再開した。その他の副作用は認めていない。

『結論』現時点の評価結果は有効性、安全性共に良好であり、未成年者への装用は成人と比べても差はないと考える。

 

 

 

 

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