説明
基本的には、医師と相談したうえで本人が生活に不便を感じたときが手術のタイミングといえます。しかし、医師の判断から早めに手術を行ったほうがよい、または手術を少し待ったほうがよい場合もあります。
- 角膜内皮細胞が減少している場合の白内障手術
- 現在の医療技術では、減少した角膜内皮細胞の数を増やすことは出来ません。また角膜内皮細胞は、年を重ねるごとに減少します。さらに、白内障手術によっても角膜内皮細胞減少することがあります。角膜内皮細胞密度が500個/mm2以下になると、房水が角膜内にしみ込んで角膜が浮腫状(水疱性角膜症)になります。角膜に浮腫が起こると、眼鏡・コンタクトレンズでも矯正不可能な状態になります。この水疱性角膜症の有効な治療法は角膜移植のみです。
角膜内皮細胞が減少している方に対して、白内障手術の時期を遅らせるケースがあります。しかし、時間が経過するほど内皮細胞は減少し、水晶体の核も硬くなっていき、手術侵襲は増えていきます。手術に対する条件は悪くなる傾向にあります。
この場合の白内障手術の判断は、その方の年齢、ライフスタイル、視力障害の度合い、手術をしない場合とした場合との予測されるQOL(生活の質)の違いなどを十分に検討し、判断することが重要です。そのうえで、もともとの角膜内皮細胞の数が少ない方の白内障手術では、手術方法・粘弾性物質の使用法などの工夫を図りながら慎重に手術します。そして、角膜内皮細が極端に少ない時は、白内障手術の時期を遅らせるか、角膜移植も考慮に入れて手術を行うことになります。
自分の判断だけではなく、医師の説明を聞いて納得したうえで手術のタイミングを決定しましょう。
特に、先天性白内障の場合は視機能の発達に影響が出て、弱視になる可能性があるため、手術のタイミングは医師と慎重に相談することが大切です。
投稿者: 管理人 at 2006年03月24日 12:54
