白内障の手術について
白内障手術の基本は、
濁った水晶体をクリアな眼内レンズに交換すること。
白内障手術は日帰りが一般的

濁った水晶体を取り除き、
人工眼内レンズを挿入(イメージ)
現在、一般的となっている白内障手術は、濁った水晶体を超音波で砕いて(乳化して)取り出し、換わりに人工の眼内レンズ(IOL)を入れる水晶体超音波乳化吸引術(PEA)と呼ばれるものです。傷も小さく、視力の回復も早いとされています。以前は、水晶体の核が固い場合には、水晶体を砕かずにそのまま摘出する水晶体嚢外摘出術が行われることもありました。しかし、現在では相当水晶体が硬くても、PEAでの手術が行われています。いずれも“日帰り手術”が一般的になってきています。
白内障手術:PEAに伴うリスクと注意点
最近の白内障手術は安全な手術となり、多くの患者さんがよりよい視力に回復しています。しかし、ごく稀なケースではありますが、手術中・手術後に次のような合併症を起こすことがあります。
- :
眼内レンズを埋め込む水晶体嚢の、とくに後方の部分が手術中に破損することがあります。破損の状態によって、白内障手術を続行することが可能な場合と、その場で一時手術創を閉じて、手術創が安定してから眼内レンズを挿入する方針で対処する場合とがあります。水晶体嚢はとても薄くて弱いために、どんなに熟練した医師による手術でも発生をゼロにすることは不可能です。もともと後嚢破損を起こしやすい状態の人もいて、その場合には眼内レンズを埋め込むことができない場合があります。 - :
術後数日、稀には数ヵ月後に目に炎症を起すことがあります。これは手術創から細菌類が侵入して起こるもので、眼の充血、激しい痛みがあったらすぐに受診しましょう。抗生物質を使用して治療しますが、感染予防のために、指示された生活上の注意や感染予防のために処方された薬を正しく用いることが大切です。 - :
水晶体嚢に埋め込む眼内レンズは、事前に角膜の湾曲度や角膜から網膜までの長さなどを測定して度数調整をして用います。しかし、眼の状態によってはこの計測値に誤差が生じ、術後の予測していた度数から大きくずれた状態になることがあります。この場合は、適切な度数が得られる眼内レンズに入れ替えます。エキシマレーザーを使って度数のずれを修正することもできます。 - :
眼内レンズを支えている水晶体嚢の後ろの部分(後嚢)が手術後1〜2年で濁ってくることがあります。これについては、レーザーを用いることにより外来で簡単に治療できます。
| 次ページ >> 術前・術後の流れ (全体の流れと注意点を把握しよう) |
|---|
|
